こんにちは!スポーチューバーTV、野球技術担当の下です。

今回のコラム&動画では、中学生の実際の打撃を解説し、改善練習まで繋げてお伝えします。

動画では、映像を見ながら説明していますので、より理解がしやすいかと思います。

この選手のいい所:ステップしたときに上半身が残って、割れの動作ができている

この選手のいい所:ステップしたときに上半身が残って、
割れの動作ができている

①体重移動の「深さ」がポイント

まずこの選手の指導ポイントは、体重移動にあります。

前側の股関節に深く体重移動することが苦手な選手

前側の股関節に深く体重移動することが苦手な選手

インパクト時には前足に体重が100%乗る事は、これまでも何回かお伝えをしてきました。

単純に100%乗るだけでいいか?となると、もちろんそうではありません。

しっかりと必要な動きを十分に行う事が必要になってきます。

体重移動の際には、

  • 前側股関節の屈曲(曲げる動き)
  • 前側股関節の内旋(閉じる動き)

が十分に行われる事が必要です。

これにより前側股関節に深く乗り込む事が可能になります。

②後ろ腰の移動方向

骨盤が正しく体重移動をして、どの方向に進んでいくのかが重要

骨盤が正しく体重移動をして、
どの方向に進んでいくのかが重要

深く乗り込んでいく事によって、後ろ腰(骨盤)の移動方向の移動方向も修正されてきます。

この選手の場合インステップもありますが、移動する方向がベース側になりやすい傾向があります。

バットもその方向に持って行かれやすくなるため、外側に出やすくなります。

これによりボールの外側にスイング軌道が作られやすくなるため、引っ掛ける打球が多くなります。

まず手順としては、

  • 前側股関節へ深く体重移動に行えるようにすること
  • 深く入る上で移動方向を修正していく事→スイング軌道を修正する

という流れで指導をしていきます。

③因果関係を明確に

この選手の状況としては、ややスイングが膨らみながらきます。

その為ドアスイングと言われますが、その原因は前述したように股関節の使い方にあります。

バットが膨らむ事に対して、「腕をたたんで打つ、体の近くを通して打つ」といった単純な反対を伝える事だけでは改善はしません。

状況を指摘するだけでなく、因果関係から指導できるようになることが必要ですね。

選手も指導者も指導の方向性がお互いに理解できることで、より改善のスピードは速くなります。

ぜひ指導や選手はスキルアップにご活用ください。

このコラム&動画が皆様の為になれば幸いです。