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石毛宏典 VS JBS武蔵・下コーチ「打撃編 バッティングで大切な3つのポイント」【LESSON OF THE YEAR vol2】

蒲生 太郎

こんにちは。スポチューバTV編集長の蒲生太郎です。

LESSON OF THE YEAR(レッスン オブ ザ イヤー)の第二弾は「打撃編~バッティングで大切な3つのポイント」です。

現役時代、西武ライオンズの黄金時代を築きあげた切り込み隊長、石毛宏典氏から学びましょう。JBS武蔵の下コーチのレッスンと比較し内容、指導の違いから勉強してください。

そして自分自身に合った(保護者、指導者の方はそれぞれの子供に合った指導)練習の参考にしてください。

動画では、石毛さんのレッスンを見ていただき、JBS武蔵・下コーチのレッスンと続きますが、コラムでは、項目ごとにお二人の指導を比較する構成とし、指導の違いが浮き彫りとなるよう編集しています。

目次

  1. バッティングで大切な3つのポイント
    • トップ
    • 体重移動とインパクト
    • 回転(JBS武蔵・下コーチ)
  2. まとめ

バッティングで大切な3つのポイント

トップ

石毛宏典

  • 打撃においてトップのつくりかたが最も大切です。打つ時のトップと投げる時のトップは基本的に同じです。
  • 上半身のトップの作り方は、金槌で釘を打つ要領。くぎを打つ動作は、肘を体に着け動かすのは手首だけ、ひじの位置を固定させるのは支点を作ります。テコの原理です。
  • この動きを、ボールに対して横に動かします。
  • 強くボールを打つためには、振幅を大きくする必要があります。
  • 肘は正確にボールを捉えるための支点となりますので、身体から離さず、そこに反対の手を添えます。バットは横になっています。肘は伸び少し張った様な状態になります。
  • これがトップのマックスです。肘(=支点)を身体から離さないことがポイント。
  • この状態からステップし下半身のトップを作ります。
JBS武蔵・下コーチ

JBS武蔵・下コーチ

  • JBS武蔵ではトップ、体重移動、回転の3要素を大切にしています。
  • トップとはためを作ってステップした形(状態)のことを言います。
  • 手の位置は、個人差もありますが、肩から耳のあたり。軸足のすこし前くらいの位置です。
  • 前の手は少し張った状態になります。つまり筋肉が伸びた状態をつくります。筋肉が縮もうとする作用を利用してスイングに入ることができます。
  • 上半身の力を引き出すためにもトップの形は重要なのです。


体重移動とインパクト

石毛宏典

  • ステップにより、軸足にたまった力を前足に移す作業を体重移動と言っています。支点を移動させる動作です。
  • ステップした左足(右バッターの場合)の前がヒッティングポイントになります。
  • 力強い打球を打つためには、バットとボールが90度に当たることが大切です。
  • 腰を回転させるのではなく、重心(体重)移動でボールを捉えに行くことが大切です。
  • 重心(体重)移動が大切ですから、腰を回転させろ、とかその場で回れという指導は間違いです。
  • 左足の前でボールを捉えることができると打球はセンター方向に飛びます。少し遅れるとライト方向、少し早いとレフト方向とヒッティングエリアは広がり打率はあがります。
JBS武蔵・下コーチ

JBS武蔵・下コーチ

  • タメを作ってステップをすると、体重移動により下半身は進み、上半身がのこります。
  • この動作により、体幹やわき腹、背中に捻じれが発生します。
  • この捻転を利用することで、スイングを速く力強くすることができるのです。
  • JBS武蔵では、体重移動とは軸足にたまった力をステップした前足に伝えることだと定義しています。
  • 軸足に体重が残ったままスイングしてしまうと、身体を引いたようなスイングになりバットに力が伝わりません。手打ちになってしまいます。
  • 軸足のつけ根(股関節)にある支点をステップした足のつけ根にしっかりと移す支点の移動が重要なのです。
  • 体重移動によって生まれる捻じれをJBS武蔵では「上下分離・捻転差と呼んでいます。体重移動を速い回転動作に変えていく力になるのです。

回転

  • 支点の移動によって生まれる力を回転に変えていきます。
  • その時に、肩と胸の動きが重要となります。
  • 肩甲骨、肩、胸がしっかり回ってくることが大切。そうすることで腕は運動量をキープしたままインパクトまで持っていきます。
  • ボールに負けない力強いスイングができます。

まとめ

今回のセッションで、石毛さんにおかれましては、とてもシンプルに解りやすく打撃を分析し解説していただきました。
一方で下コーチは筋肉や身体の構造など科学的なアプローチをしていただけました。

お二人に共通していたのは、軸足に体重を残して腰を回せ、とか上から叩きつけろ、といった前時代的技術論に対する全否定です。

私たちの高校時代は、上げるな(フライを打つな)、ゴロを打て、という指導者が当たりまえの時代でした。相手のエラーを期待していたからです。

今日の野球は、「フライボール革命」という言葉が象徴するように、打ち勝つ野球が王道です

ストライクの語源は「打つ」という意味だということを付け加えて本稿のまとめとさせていただきます。
石毛さん、下さんありがとうございました。

執筆者

蒲生 太郎

スポチューバーTV編集長