石毛宏典VSJBS武蔵・河合コーチ「守備編 捕球方法」【LESSON OF YEAR vol3】
こんにちは。スポチューバTV編集長の蒲生太郎です。
今回、LESSON OF THE YEAR(レッスン オブ ザ イヤー)の第三弾は「守備編~捕球方法」です。
お陰さまで、LESSON OF YEAR第一弾「守備編~捕球方法」は大好評、もっと詳しく教えて欲しい、上手くなる練習法やドリルはないのかなど、多くのレスポンスをいただきました。
そこで今回は、守備における捕球方法の基本とその練習ドリルを紹介することとなりました。
今回も、JBS武蔵の河合コーチのレッスンと比較し内容、指導の違いから守備についての理解を深めていただければと考えています。
自分自身に合った(保護者、指導者の方はそれぞれの子供に合った)指導の参考にしいただけると嬉しいです。
なお、実際の動画では、石毛さんのレッスン、JBS武蔵・河合コーチのレッスンと続きますが、コラムでは、項目ごとにお二人の指導を比較する構成とし、指導の違いが浮き彫りとなるよう編集しています。
目次
- 石毛宏典が教える捕球法 VS JBS武蔵・河合コーチ
- 打球との距離感のとりかた
- グローブの正しいハンドリング
- ボールに対する入り方
- 右足の入りを意識したドリル
- まとめ
石毛宏典が教える捕球法 VS JBS武蔵・河合コーチ
打球との距離感のとりかた
石毛宏典
バウンドが合わない、ボールに差し込まれてしまうという悩みをよく聞きます。
対処法は、ボールと顔の間にグローブを必ず登場させることで、ボールとの距離感をつかみましょう。
JBS武蔵・河合コーチ
- 打球をとれない子の共通する原因として、バウンドを合わせられないことがあげられます。
- ボールを真っ直ぐに捕りに行っていって、遠近感がわからず、どのバウンドでとった良いかわからないのです。コーンターンという練習をご紹介します。
-
ボールを左側におくイメージで、打球を斜めから見るようにすると遠近感がつかめます。
-
打球に対し、右足をしっかり出してブレーキをかけます。
-
ブレーキがしっかり効かないと、身体が突っ込んだり、流れたりして捕球体制がしっかりとれず、早急動作に移行できません。
良い例
悪い例
グローブの正しいハンドリング
石毛宏典
- そして、胸から前にグラブを出してハンドリングします。グラブを下から出したり、慌てて出すというのも駄目なハンドリングです。
-
グラブを外し、グラブを持つ手にスリッパを持って練習すると正しいハンドリング動作を覚えることができます。
- スリッパを用いた練習では、胸から前へ正しくグラブをハンドリングしないと、ボールを捕球することができません。
- そして、内野手は、捕球すなわち送球という意識が大切です。ハンドリングが正しくできなければ送球動作にスムースに移行できないのです。
ボールに対する入り方
石毛宏典
- ボールを捕まえに行く時、ボールに対する入り方は、右足の動きが重要となります。
- グラブ側(左足)のつま先は上り、逆側(右足)の膝は曲がっていることが必要です。
- 曲がっている右脚のバネを利用して投げる方向にステップします。その時の動きを解説すると、
捕る⇒(グラブを)胸に収める⇒ステップ(投げる方向に)⇒トップをつくる⇒投げる
という動きになります。 -
その時、身体の真ん中でとることが重要です。左足の前でとるとワンステップで投げることができません。送球動作にスムースに入ることができないのです。
右足の動きを意識したドリル
石毛宏典
- 動画を参考にしていただき、左側に斜め前にラインを引き、左側のボールを投げてもらいます。
- ボールを横に取りに行くのではなく、斜め前に取りに行く練習を繰り返すと良いでしょう。
ポイントは右足の入り方で、捕球する時に右足が曲がっていること、曲がっている脚のバネを使って投げる方向にステップすることが重要です。 - 次は反対側(右側の)打球を捕りに行く練習です。斜め右にラインを引いて行いましょう。
- こちらも右足の入り方がとても重要で、右足を入れて、膝のクッションを使い停まる動作が必要となります。
そして左足のつま先を立てボールをむかえに行きます。 -
右足は後ろに引かずに必ず、投げる方向にステップします。
- 斜めのラインに加え、ステップする方向のラインも書いておくと良いでしょう。
まとめ
石毛宏典 VS JBS武蔵・河合コーチ
- お二人の共通点はしっかりとした正しい捕球姿勢をつくること。グラブを下から出すとか、グラブを立てる、左足の前でとるという教えは間違いです。
- 身体の真ん中で捕球し、グラブ側のつま先は上っていること、曲がっている脚のバネを使って投げる方向にステップすることが大切。
- スリッパなど小道具を使い、出来ているかどうか認識させてあげましょう。練習方法を工夫することで子供たちの興味は倍増します。スキルアップにつながりますよ!
次回もご期待ください!
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