こんにちは!スポチューバーTV野球技術担当の河合です。

今回は、選手の技術の定着を確実にしていくために大切な意識をお伝えしていきます。

結論から言えば、「選手がどんな風になりたくて、何のためにその練習をやっているのかを常に忘れさせないようにする」ということです。


目的やなりたい姿のイメージを常に持ち続けさせる

目的やなりたいイメージを忘れてしまうと、手段であったはずの練習が練習を上手くなることが目的になってしまい、何のためにやっていたのかわからなくなります。

JBS武蔵は普段野球スクールで小中学生を指導していて、練習終わりに選手にノートを書いてもらっています。

生徒から「今日はこの練習なんでやっていたんだっけ?」という質問が来たときはドキッとしますね(汗)

このような状態では、よく言われる「練習のための練習」になってしまいます。


その練習をすることで、どこをうまくしてどんな風になっていくのかイメージできていないので技術の向上、定着もしづらいかと思います。

自主練をするときに選手は「何を練習すればいいのかはわかるけど、なぜやるのかがわからないからただ数をこなしているだけ」という状態になります(汗)

ただし、最初から練習の目的をノートにスラスラ書けなくても問題はないと思っています。


そこは指導者がしっかり伝えながらトレーニングすることで、
徐々に「何のためにやったのか」を子ども達自身で把握できるようになります。


学年によっても思考力は違うのでここはすぐにできなくてもよいですし、感覚的に技術を掴んでいくことも併せて大事です。

大事なのは、指導者側は選手の思考の成長や変化を見てあげることです。

いつもより具体的にノートを書けているという部分を評価してあげたり、その子なりの成長するポイントを逃さず評価してあげることが大事ですね。

指導者は日頃から選手をよく観察して、評価できるポイントを探し成長ポイントを逃さないようにしたいものです。

目的を意識させる上で注意点について


実際に体を動かす段階(投球練習や打撃練習)では、目的を意識するのは難しいです。


例えば、バッティングで3つの動作(手の位置、体重移動、回転)を習ったとします。


その3つ習ったことを一瞬の動作の中で同時に意識するのはとても難しいですし、できる必要もないです。

アウトプット(体の動作)を完全に言語化してしまうと、ロボットのようにぎこちない動作になってしまい滑らかに動くことが難しくなります。

一説には、脳の処理能力は言語よりもイメージの方が多くできると言われています。

ですので、実際の動作をするときはなんとなく感覚的に行うことも必要です。

動作のインプットは言語を聞いて、見本を見せて動作をイメージしやすくし、動作のアウトプットは感覚的に行ったほうが技術の修得には効果的です。

まとめ

  • なぜその練習をするのかを意識しながら行う
  • 動作のインプットは言語を聞いて、見本を見て覚える
  • 動作のアウトプットは本人の感覚を重視して取り組む