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こんにちは!千葉と大阪を拠点に、コンディショニングコーチとして活動している、三浦佳祐(みうらけいすけ)です。
前回に引き続き、現場で要望の多かった、怪我などのハプニングの対応について、ご紹介していきたいと思います。
今回は、前回の捻挫に次いで多い、「打撲」についてです。
デッドボールなどでボールが身体にぶつかったり、接触プレーで人とぶつかったりした際、ぶつけた場所に痛みが生じ、腫れや内出血が起きることがあります。
スポーツをやっている皆さんなら、経験したことも多いと思います。
これは、多くの場合、打撲(打ち身)と診断され、主に筋肉を損傷してしまっています。
※筋肉以外にも多くの組織がありますが、ここでは分かりやすく筋肉とさせて頂きます。
今回は、この打撲の応急処置について解説していきます。
まず、前回の捻挫もそうですが、打撲は非常に軽視されやすいものです。
「打撲の疑いがあるから病院に行く」という選手はあまり多くないのが事実です。
そして、痛みをこらえながらプレーを続ける選手がほとんどです。
万全でないまでも、ある程度動けてしまうことが多いのですが、初期対応を誤ると深刻なことにもなりかねません。
動けるからといって軽視せず、しっかりとした応急処置が大切です。
打撲をしてしまった場合、当たり所にもよりますが、患部には強い痛みが生じることが多いです。
また、場合によっては骨折(硬式ボールだと、デッドボールによる骨折はよく聞きますよね)、接触プレーだと、コンパートメント症候群と呼ばれる症状に陥るケースもあります。
※コンパートメント症候群とは、内出血などで患部が腫れあがり、内部で血管や神経を圧迫してしまい、しびれなどの血行障害や、最悪の場合、組織が壊死(えし)してしまう症状です。脛やふくらはぎの打撲で起こることが多いです。
ただの打撲だと思っていても、重症なケースに陥る可能性もあるので、捻挫の時と同様、
といった情報を確認しましょう。
痛みに悶絶していて動かすことができない場合、動かせても思ったように力が入らない場合は、迷わずグラウンドの外でチェックと処置をします。
絶対に無理をさせずに安全にグラウンドの外に出してあげてください。
接触プレーなどで、下半身や胴体を打ち付けている場合、担架などがあれば使用してください。
また、動けていても、無理に動いているケースがほとんどなので、一度グラウンド外で対応することを強くお薦めします。
グラウンドの外では、改めて状態を確認します。
少し話せるようになってきたなら、痛みの出方や現在の状態について、改めて聞いておきましょう。
その上で、見た目上の変化がないかを確認するために、衣類を脱いでチェックをしましょう。を確認します。
場所(部位)によっては、腫れが少しではじめているケースが多いかと思います。
次に、
を確認しましょう。
ここまでで該当する項目があれば、無理に動けるかどうかを確認する必要はありません。
該当項目がなければ、
を確認していきましょう。
※ここまでに調べる項目はもっともっと多いのですが、専門家がいない場合がほとんどですので、上記に記載した情報を収集するだけでも十分です。
また、上記に記したように、打撲かどうかの判断は、簡単にできないことがあります。
打撲だと思っていたら骨折していた。なんていう事は多々ありますので、気になったら迷わず医療機関で受診しましょう。
そして、RICE(ライス)処置です。
の頭文字ですが、こちらは前回のコラムや動画もご確認頂ければと思います。
捻挫と同様に、打撲は動けてしまうことが多いです。
どうしても我慢してプレーしてしまうことが多いのですが、前述したように組織は損傷しています。
損傷した組織を今までと同じように使って、大きな力をかけ続けると、その組織が断裂するリスクも増えてきます。
肉離れという怪我です。(肉離れは後々コラムでご紹介します。)
肉離れをすると、組織が回復するまでに時間が掛かり、復帰までが大変になります。
こういったことを防ぐためにも、初期対応をしっかりと行いましょう!
次回は、より高いリスクにさらされる、脳震盪についてです。
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