スポーツの疑問はスポチューバーTVで解決しよう!

スポチューバーTVはスポーツに励む子どもと、指導者となる父兄のためのスポーツ教育メディアです。
YouTubeのスポーツ動画と講師によるスポーツコラムで正しい体の動かし方を教えます。

筋トレでパフォーマンスが低下することもある!?

三浦 佳祐

サムネイル

こんにちは!
千葉と大阪を拠点に、コンディショニングコーチとして活動している、三浦佳祐(みうらけいすけ)です。

前回のコラムでは、トレーニング自体は競技パフォーマンスを上げるための”手段”にすぎないということをお話しました。

今回は、パフォーマンスを上げるために行っているはずのトレーニング(筋トレ)が、かえってマイナスに働く、「筋トレのせいでパフォーマンス低下した」ということをよく耳にします。今回は、その原因を説明しどうすればそんな悲劇を回避できるかのヒントを解説します。

目次

  1. トレーニングがマイナスに働く!?
    • 身体が硬くなる
    • 怪我をしやすくなる
    • 正しいトレーニングフォームとその効果
  2. 技術に繋がりづらくなる!?
    • 技術練習とトレーニングのバランスが重要
  3. まとめ

トレーニングがマイナスに働く!?

最近では、筋トレで身体を鍛えるという考えは、スポーツ選手の常識となっています。
アスリートの身体に対する意識が高まってきた証拠だと言えます。
筋トレはトップレベルを目指すアスリート(競技者)にとって絶対不可欠であります。

その一方で、

  • 筋トレのし過ぎでケガをした。
  • 体重が重くなり身体のキレがなくなった。
  • バランスを崩した

など、パフォーマンスの低下を招く原因との指摘もあります。

本当に筋トレのせいでしょうか?
結論から述べると、正しく筋トレを行わないと、パフォーマンスが落ちてしまうこともあります。
これを未然に防ぐには、防ぐための考え方(方法論)が重要です。

身体が硬くなる

筋トレ(ウエイトを用いて、あるいは自重によるスクワットや腕立て伏せなど)は、動きをコントロールしながら、なるべく大きな可動域を使って行うことが重要です。

筋トレの回数やセット数、負荷の量も重要ですが、それ以上に、フォームやテンポといった要素が重要となります。

筋トレは正しいフォームで行うことが重要です。
筋トレのメカニズムを理解し、目的に応じたプログラムで実施しないと、関節に負担が掛かったり、筋肉が硬くなったりしてしまいます。
かえって逆効果です。

道具を使わない自重トレーニングにおいても、正しいフォームで、どこを鍛えているのか、どこが刺激されているのか、可動域は、など意識してしっかりと行いたいでものです。

怪我をしやすくなる

トレーニング現場でよく見る光景です。ひたすら走る、ひたすら同じ筋トレばかり繰り返す。
こんなにやったんだ、という自己満足(指導者の)に陥り、「何のために?」「どこを鍛えたいのか?」「競技とのリンケージ(関連性)は?」など忘れてしまい、トレーニングのためのトレーニングに落ちいっているケースは意外にも多いのです。

このようなケースにおいて、一つの部位を使いすぎて全体のバランスが崩したり、負荷をかけすぎて怪我したり(させたり)してしまうのです。

トレーニングメニューの組み立て、技術練習(通常の)との組み合わせ、強度(回数や負荷)の調整は欠かせない要素です。
筋トレで怪我をしたら本末転倒ですよね。
ジュニアアスリートがメニュー自体を考えることは容易ではないので指導者(コーチ)の役割と責任は大きいと思います。

正しいトレーニングフォームとその効果

目的(競技種目、鍛えたい場所など)によってフォームが異なることが前提です。
正しいフォームでなるべく大きな可動域(自分の持っている可動域の限界)を使って行いましょう。

筋トレは身体が大きくなる、強くなるというメリットばかりが考えがちですが、正しい方法でしっかりと行うと、最初に起りうる身体の反応は、柔軟性の向上です。

コントロールできる範囲での可動域をフルに使って適切な負荷を掛けていくと、筋肉が伸ばされた状態で適切な負荷が加わり、引き伸ばされることに対しての耐性もできてきます。
その過程で、筋肉の柔軟性が向上していくのです。筋トレは、「怪我の予防」という点においても大きなメリットがあるのです。
※一般的に怪我は、予期せぬ力で筋肉が伸ばされて、それに耐えられずに筋肉が損傷してしまうことで起こるのです。



技術に繋がりづらくなる!?

技術練習とトレーニングのバランスが重要

筋トレのメリットを感じている人に多い例です。一定期間、筋トレだけを行う選手がいます。
身体づくりという点では非常に有効ですが、競技の技術が落ちてしまうというデメリットもあります。

これは、体力と技術のバランスが悪くなってしまうことに起因します。
アスリートは、その時に持っている体力(筋力や柔軟性、瞬発力や持久力など)に応じて、求められる技術も変わります。

筋トレだけをして、技術練習をおろそかにすると(練習量を極端に減らすと)、数ヶ月後に身体が大きくなって、筋力もアップしたのに、それに対応する技術が伴わずに結果的にパフォーマンスが落ちてしまいます。

また、技術練習だけを行っていると、身体に掛かる負担に耐えうる体力が追いつかなく、怪我をしたりします。
筋トレと技術練習は、バランスが大切なんですね。

せっかく筋トレを取り入れるのであれば、競技のパフォーマンスに繋がらなければ意味はありませんよね。こういったお悩みに、専門家としてお応えできるようお手伝いしたいと思います。

スポチューバ―TVでも具体的にお役に立つ情報を発信していきますのでご期待ください。

まとめ

  • トレーニングは正しく行わないと、怪我にもつながる。
  • トレーニングは重要だが、全体のバランスを考慮し、競技パフォーマンスの向上に繋げられるようにしよう。

次回はトレーニングと技術練習の関係について、解説できればと思います。

執筆者

三浦 佳祐

コンディショニングコーチ