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こんにちは!千葉と大阪を拠点に、コンディショニングコーチとして活動している、三浦佳祐(みうらけいすけ)です。
今回は、ストレッチ効果が増大する身体の作用「相反抑制」について解説します。
相反抑制を利用した股関節のエクササイズも紹介しますので、是非、動画とともに参考にしてください。
相反とは、文字の通り、「お互いに反対である」ということを意味します。
筋肉には必ず表と裏があり、相反する作用によってONの状態とOFFの状態を切り替えます。
表の筋肉に力が入って縮んでいる時[ON]、裏の筋肉は弛緩しています[OFF]。
これは全ての動作に当てはまります。
例えば、力こぶを作った時に
二の腕の筋肉が緩まなかったら、肘を曲げて力こぶを作ることが出来なくなります。
キックするように、脚を前に振り上げた時は、
この時、裏面の筋肉が過剰に固いと、前に振り上げるのを制限してしまいます。
腰の筋肉が張っていて痛みがある時、腰のマッサージだけでなく「腹筋を鍛えよう」と言われるのは、この相反抑制という観点から言うと、とても重要になってきます。
(ただ、実際に腹筋と言ってもやり方は色々ありますので、そちらは別のコラムでご紹介します。)
相反抑制は、トレーニングにも応用できます。
例えば、皆さんも前屈をしてみてください。
多くの人は、太もも裏に伸張感があると思います。
では、この状態で更に膝を伸ばすように、太ももの前に力を入れてみてください。
太もも裏の伸張感が強くなったのが分かりますか?
これは簡単な一例ですが、伸ばしたい筋肉と逆側の筋肉に、あえて力を入れて縮めることで、伸ばしたい筋肉が一層伸ばされ、それによって緩んでいく作用が働きます。
実は、本コラムで紹介しているダイナミックストレッチの多くは、この作用を利用しています。
本日紹介するエクササイズも、この「伸ばしたい筋肉と反対側の筋肉を縮める」という事を意識して行ってみてください。
では、相反抑制の特徴を生かしたエクササイズを実践してみましょう。
この動作を左右3~5回ずつ繰り返す。
1回ごとに、つま先が手に近づいていくのが分かると思います。
次回は、野球などの投球動作があるスポーツに必要な、肩甲骨回りのエクササイズを紹介します!
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