こんにちは!スポーチューバーTV、野球技術担当の下です。

今回のコラム&動画は前回に引き続き、実際の私の指導風景を公開していきたいと思います。

前回は主に下半身の使い方や股関節の使い方をメインに指導をしていきました。

今回は上半身の指導をお伝えしていきたいと思います。

ゲストは小学4年生になります。

初めて会う選手なので動画上では緊張しています。

指導方法①:課題の把握と共有

まず最初に必ず行うことは「課題の把握と共有」です。

どんな方法でもこの目的が達成できれば問題ありませんが、実際の指導ではやはり打ってもらう事が一番です。

また最近ではデバイスの発展により撮影後にすぐに映像を確認することが容易になりました。

今回はT台を打ってもらい、それをスマートフォンで撮影しその映像を見ながら課題を把握し共有を行なっています。

共有のポイントとしては「原因と解決方法」を必ず伝えるようにしています。

  • 何のための練習なのか?
  • その課題を克服するのにどういった練習が適切なのか?

ここの根幹を無しにして、指導をすることはできません。

また選手としても練習の効率が低下するだけでなく、仮に上手くなったとしてもなぜ上達したのかがわかりません。

因果関係からしっかりと指導することにより、そういった問題を解決することができます。

②今回の選手の指導ポイント

詳しくは動画をご覧になるとわかるかと思いますが、今回の指導ポイントをまとめておきたいと思います。

バッティングでは回転をすることでスイングをしていきます。

これは骨盤から回転をすることで運動連鎖を起こし末端部(手・バット)を加速させます。

この時にとても重要なポイントになってくるのが、肩甲骨など肩甲帯と言われる部分です。

胸付近の背骨(胸椎)は約40°程度左右に捻ることができます。

なので回転ではここの部分をしっかりと回転することが大切です。

運動連鎖での加速を止めないことにもつながりますし、スイングの軌道を作る役割も担っています。

よく言われる「インサイドアウト」もミート力を向上していくには必須の技術の1つです。

そういった技術も結局は体の使い方と体が動いてくれるかどうかが会得できるかの分かれ目になってきますね。

今回の選手も、この肩甲帯の回転が不十分なケースです。

課題を把握している時にお伝えしていますが、肩甲帯の動きが不十分なのでバットが体から離れる傾向が強く出ます。

これはドアスイングなどとも言われますが、肩甲帯の動きが不十分の場合は原因の1つになります。

まずはエクササイズで必要な動きを確認していきます。

段々とバットを持って落とし込んでいくことで技術の定着もしやすいように狙っています。

技術は基本的にはステップアップ形式で細かく練習していくと良いですね。

どの部分でつまづいているのかがわかるので、重点的に練習をすることも可能になります。

③必ず変化をフィードバックする

指導の内容は動画を拝聴して頂くとして、練習の後には必ずフィードバックをします。

  • どう変化したか?
  • どういった方向に進んでいったか?
  • 今後どうするか?

などをフィードバックしていき、選手に指針を渡していきます。

これを繰り返していくことで、やるべき事が明確になっていきますので指導者も選手もより理解が深まってきます。

重要な作業ですので忘れずに疎かにせずに行っていきましょう。

今回のコラム&動画は以上となります。

指導は選手によっても正解がなく難しい所ではありますが参考になれば幸いです。