実践力をあげる体幹トレーニング「片膝立ち」を解説!
こんにちは!千葉と大阪を拠点に、コンディショニングコーチとして活動している、三浦佳祐(みうらけいすけ)です。
前回は、「体幹」と「コア」の「調整力」についてお話していきました。
今回も、その続きをご紹介していきたいと思います。
目次
- 「体幹」へ刺激をいれる。そのためには、トレーニングの肢位(足の位置)が重要
- 一般的な「体幹トレーニング」に足りないところ
- 立位につなげる重要な肢位
- 体幹の「調整力」を養う、効果的なエクササイズ
- ハーフニーリング・ホールド
- まとめ
「体幹」への刺激を入れる。そのためにはトレーニングの肢位が重要
一般的な「体幹トレーニング」に足りないところ
前回のコラムでは、
- 体幹には「強さ」と「調整力」がともに必要。
- 力のロスを抑え効率良くパワー発揮をするためには、強さと調整力ともに必要不可欠。
というお話をしました。
トレーニング的にいうと、「意図的に固めるトレーニング」と「固めることを意識しないで行うトレーニング」のどちらも重要ということです。
しかしながら、そのトレーニングだけをやっていればパフォーマンスが上がるわけではありません。
様々な種類の刺激を、色々な方法で体幹に入れていく必要があります。
例えば、世間一般に言う「体幹トレーニング」を改めて見直してみると、そのほとんどが、床にマットを敷いて行うものです。
皆さんが行っているトレーニングもそうではないでしょうか?
その特徴として、体幹の中心を通る脊柱(背骨)が、「地面に対して平行」であることがあげられます。
仰向け、うつ伏せ、肘立ち、四つん這い、その全てに当てはまると思います。
立位につなげる重要な肢位
しかしながら、スポーツも日常生活も、そのほとんどが地面に足が接地している(ついている)状態で行われます。
つまり、体幹(その中心を通る脊柱)は、「地面に対して垂直」です。
ここが重要なポイントで、いくら「体幹トレーニング」を頑張って体幹を強化しても、地面に対して垂直な状態での負荷(刺激)しか入っていないので、立位で実際の競技の動きに入った瞬間、今までと変わらず軸がぶれてしまう、ということが起こりうるのです。
がっかりするかもしれませんよね。苦しいトレーニングを頑張ったにも関わらず、プランクやバードドックが上手くなったにすぎません。
トレーニングのためのトレーニングとはこういうことを言います。
そこで「片膝立ち」という、体幹が地面に対して垂直の状態にある、立位への繋ぎ目の肢位でのエクササイズをご紹介します。
体幹の調整力を養う、効果的なエクササイズ
今回ご紹介するのは片膝立ち(ハーフニーリング)の姿勢。
この姿勢でのエクササイズはとても有効です。
ですが、難易度がとても高く、意識的レベルを高くしないと効果は生まれません。
今回はその基本である、姿勢の確保から入っていきます。
ハーフニーリング・ホールド
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片膝立ちの状態を作ります。
(膝、骨盤、肩、耳が一直線で、地面に対して垂直になるようにします)
※この時の太ももは、四つ這いでのエクササイズの時と変わらない位置にあります。
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後側の足は、指で地面を踏ん張らないようにします。
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前から見た時は、平均台の上に乗っているようなイメージで、足幅を狭めます。
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後足:前足=8:2の重心比率になるようにイメージして行います。
まずはこの姿勢で20秒~30秒キープしてみましょう
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レベルが上がってきたら、足幅をさらにせばめていきます。(一直線上にします。)
力まず行うのがポイントです。呼吸を止めずに行いましょう。
やってみると結構難しいのですが、ホールドに慣れたら、そこで重りを持ってみたり、重いボール(メディシンボール)を投げてみたりと、バリエーションは多岐にわたります。
まとめ
- 立位につなげる「片膝立ち」の肢位を見逃してはいけない
- 体幹が地面に対して垂直な状態での刺激を入れることで、実際の運動でのパフォーマンスのアップにつながる。
今回はホールドだけでしたが、今後も多岐にわたるバリエーションをご紹介します。乞うご期待ください
次回は回旋系のスポーツを行う方におすすめのトレーニング種目をご紹介します。
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