こんにちは!千葉と大阪を拠点に、コンディショニングコーチとして活動している、三浦佳祐(みうらけいすけ)です。

前回のコラムでは、ロープを用いたトレーニングについてご紹介させて頂きました。

全てのトレーニングにおいて大切なことは、どんな目的で、どんな効果を狙っているのか意識することです。

今回のコラムでは、持久力向上にポイントを当て、ご紹介させて頂きます。

目次
  1. 持久力の向上を目指して
    • 持久力は何のために必要か
  2. ロープを使ったトレーニング
    • ウェーブ
  3. まとめ

持久力の向上を目指して

先ず、私たちが何気なく使っている「体力」という言葉は、「行動体力」「防衛体力」に分かれます。

「行動体力」とは身体を動かすために必要な体力のことを言います。

「体力測定」でお馴染みの、筋力、パワー、敏捷性、柔軟性、持久力などです。

これに対し「防衛体力」とは、身体を守るための体力のことです。

免疫力や抵抗力も防衛体力の中に含まれます。

どちらも欠けてはならないもので、同時に高めていく必要があります。

今回は、「行動体力」の中で「行動を持続する力」、つまり持久力にスポットを当て考えてみたいと思います。

持久力は何のために必要なのか

バスケットやサッカー、ラグビーなど決められた時間を動き続けなければいけないスポーツにおいて、持久力は絶対不可欠な要素です。

それに比べ、野球などの瞬間的な力が求められるスポーツでは、持久力はあまり必要がないように感じる方も多いと思います。

実際のところ、持久力がないと明らかにパフォーマンスが落ちるということは少ないのですが、それでも持久力は不可欠です。

小中学生の場合、野球やサッカーという競技(の特性)とは関係なく、様々な要素の体力を伸ばしておくことが大切です。

未来のアスリートとしての土台づくりとなります。

中学期は持久力が伸びやすい年代です。

この時期に積極的に持久力アップのためのトレーニングを行いましょう。

上手くなるため、技術を習得するためには、反復練習を繰り返さなければなりませんよね。そのためにも基礎的な持久力は必要なのです。

持久力がないと集中力を維持することもままなりません。

「試合のため」ではなく「練習のため」、「トレーニングのため」に持久力が必要と聞こえてしまうかもしれませんが、持久力は「行動を持続する力」、身につけておいて損することは決してありません。

ロープを使ったトレーニング

持久力系のトレーニングを好む人はあまりいませんよね(笑)。

地味で長く、しんどいというネガティブなイメージを持っていませんか。

今回ご紹介するロープトレーニングは、走り込みなどとは全く違って、楽しみながら、積極的にチャレンジできると思います。

ウェーブ

  1. 足は腰幅から肩幅に開き、軽い前傾姿勢を取ります。
  2. ロープを交互に振り、地面に叩きつけることを意識しながら振り続けます。
  3. 15~20秒を目安に振り続けてみましょう。休憩を同様の時間(15~20秒)取り、そのサイクルを連続で6~8セット繰り返します。

※厳密にいうと、行う秒数や休憩時間により、同じ持久力系トレーニングでも目的が異ります。目的やレベルに応じてトレーナーと相談しながら行いましょう。

まとめ

  • 持久力は、選手の土台の体力として必要。
  • ロープを使った持久力トレーニングに積極的にチャレンジしてみよう。

次回は、新たなツールを使用したトレーニングをご紹介していきます