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足首の捻挫の正しい処置の仕方を覚えよう

三浦 佳祐

こんにちは!
千葉と大阪を拠点に、コンディショニングコーチとして活動している、三浦佳祐(みうらけいすけ)です。

今回からは、現場でのご要望が多かった、怪我などのハプニングの対応について、ご紹介していきたいと思います。

これまではトレーニングを中心としたコラムを書いてきましたが、今回は少し違った観点から書かせていただきます。

今回は、怪我で最も多い、「足首の捻挫」についてです。

目次

  1. 足首の捻挫は一番多い怪我
    • 内側に捻る捻挫と、外側に捻る捻挫
  2. もし捻挫をしてしまったら?
    • まずは状態を確認しよう!(グラウンド内)
    • まずは状態を確認しよう!(グラウンド外)
    • 迅速なRICE処置が肝心
  3. 初期対応をしっかりしないことで出る悪影響
    • 身体の機能は連鎖している
  4. まとめ

足首の捻挫は一番多い怪我

スポーツをしている以上、怪我はつきものです。もちろん未然に防げるものもありますが、全力でプレーをする以上、突発的に怪我してしまうことはしかたのないものです。

なかでも、小中学生に最も多い怪我は足首の捻挫です。

内側にひねる捻挫と、外側にひねる捻挫

足首は足関節とも呼ばれており、様々な骨で構成されています。
様々な骨があるということは、骨と骨をつなぎ止める役割をしている「靱帯」も多く存在しているということです。
捻挫では、この「靱帯」を損傷するケースがほとんどです。

捻挫は、いわゆる「足首をひねった」時におきることが多いのですが、足首を内側にひねった時には外側の靱帯にストレスが掛かって損傷するケースが多いのです。
反対に、足首を外側に捻った場合は内側の靱帯にストレスが掛かります。

ほとんどは捻挫は前者で、「足首を内側に捻って、外側の靱帯を損傷する」ケースで、外くるぶしの下から前方にかけて、痛みが出てきます。

もし捻挫をしてしまったら?

まずは状態を確認しよう!(グラウンド内)

捻挫をしてしまった場合、多くは痛くて動けません。
普通にひねっただけの捻挫もありますが、クロスプレーなどの、そこに誰かが乗ってきたり、激しい勢いで芝に足を取られたりした場合、骨折や脱臼をともなっていることも希にあります。
(※私自身、足首が反対方向に曲がって動かなくなったケース、皮膚を破って骨が出てしまったケースを見たことがあります。)

こういったリスクも含め、

  • 痛がり方(普通に会話できるか)
  • どのように捻ったか覚えているか?(見ていたか?)
  • どの辺りが痛いか?
  • 動かせるか?(立てるか?ではありません)

といったことを確認しましょう!

まずは状態を確認しよう!(グラウンド外)

もしも、痛みに悶絶していて動かすことが出来ない場合や、動かせても立てない(体重をかけることが出来ない)場合は、迷わずグラウンドの外でチェックと処置をします。

絶対に無理をさせずに安全にグラウンドの外に出してあげてください。
近くに担架などがあれば、そちらを使用しても構いません。
また、動けていても、無理に動いているケースがほとんどなので、一度グラウンド外で対応することを強くお薦めします。

グラウンドの外では、改めて状態を確認します。
少し話せるようになってきたなら、痛みの出方や現在の状態について、改めて聞いておきましょう。

その上で、見た目上の異常がないかを確認するためにも、シューズやソックスを脱がせます。
脱がす際に、痛みを誘発してしまう危険が高いので、紐を緩めて丁寧にゆっくりと脱がせてあげてください。
また、左右の差を確認するため、痛めていない方の足も裸足になって貰います。

裸足になったら、

  • 腫れがあるか?
  • 変色がないか?
  • 形が変わっていないか?

を確認します。
腫れが少し出始めているケースが一番多いかと思います。

次に、

  • 熱を持っていないか?
  • 触って(軽く圧を掛けて)痛いか?

を確認しましょう。

ここまでで該当する項目があれば、無理に動けるかどうかを確認する必要はありません。
該当項目がなければ、

  • ゆっくり動かせるかどうか?

を確認していきましょう。

※ここまでに調べる項目はもっともっと多いのですが、専門家がいない場合がほとんどですので、上記に記載した情報を収集するだけでも十分です。

迅速なRICE処置が肝心

ここまでのことを行ったうえで、RICE(ライス)処置と呼ばれる初期対応を実行します。
これは、

  • Rest(安静)
  • Icing(冷却)
  • Compression(圧迫)
  • Elevation(挙上)

の頭文字を取っています。
その名の通り、患部を冷却&圧迫し、心臓よりも高い位置に挙上して休ませることを言います。

その詳細については、動画をご参照ください。

初期対応をしっかりしないことで起こる悪影響

身体の機能は連鎖している

捻挫は「動けてしまう」ことが多く、RICE処置ですら大袈裟に受けとめられることもが多くあります。
しかし、捻挫こそ軽視せずに初期対応をしっかりとしなくてはいけません。

捻挫の痛みをかばいながらプレーをしたり、捻挫の対応を疎かにして足首の機能が低下していくと、これらを発端に他の場所に影響が出ます。
肘の怪我や腰の怪我の原因が、「足首の動きが悪くて正しい動きができなかった」ということはよくあることです。
※こちらはまた後々コラムでも書かせていただきます。

いずれにせよ、その時に我慢して動けるからといって、軽視しないでください。
初期対応はしっかりと行いましょうね!

まとめ

  • 捻挫はスポーツ中に一番起こりやすい怪我
  • 無理せず初期対応でRICE処置を行おう
  • 捻挫は軽視してはいけない

次回は、デッドボールなどで生じるアクシデントについてです。

執筆者

三浦 佳祐

コンディショニングコーチ