経験は育成に役に立つのか?技術UPではない野球が上手くなる方法
こんにちは!スポチューバーTV、野球技術担当の下です。
今回のコラム&動画では「経験」について話していきたいと思います。
漠然と「経験」と言うものは重要と言われたりしますが、なぜ必要なものなのでしょうか。
少し抽象的な言い方ですが、私たちが考える必要な理由というものをお伝えしていきます。
選手育成において、技術向上よりも「経験」が必要な理由
経験が必要な理由①:自分イメージがあがる
まず最初の理由は「イメージ」があがるという事です。
新しい事や物を経験すると、知識や感覚などが身についてきます。
新しい事をするには「挑戦」もセットで必要ですね。
常に変化をしていく姿勢がスポーツ選手には必要です。
できない事に対して人は億劫になりがちではありますが、やってみるとできる事というのは多くあります。
食わず嫌いな状態が多いのかなと思います。
野球に例えると、普段外野しか守らない選手がピッチャーをやってみる、普段ベンチで控えの子を試合で4番で使ってみる。
一見無茶をしているように思いますが、学童期においては「育成」の面から積極的にそういった実施が必要と考えています。
またやってみると意外とこなせる事が多いのも事実です。
選手しては、「やってみたらできた」
指導者としては、「ほらやってみたらできるでしょ」
という感覚を積ませてあげる事が必要ですね。
そうする事で「できない自分」から「できる自分」へ変わっていきます。
このイメージが上がっていく事は、
- モチベーションのアップ
- 練習への取り組み
- 能動的になり忍耐力や行動力のアップ
- 意識の深化と拡がり
- 継続力
など効果多岐に渡ってきます。
経験が必要な理由②:前提力があがる
この経験によって「前提力」もあがってきます。
人の行動や発言などはその人の前提がつくります。
例えば「プロ野球選手」という前提であれば、当然練習を自覚と責任をもってやりますね。
もちろん子ども達にプロ選手と同じ前提力をもってやるのは、現実的は難しいとは思います。
ただ経験を積んで「できる事」が増えていく事で、前提力が上がっていく事は間違いありません。
「ただの選手」という前提から、「将来活躍する選手」という前提に変わるだけでも、随分と行動や練習への意識、取り組みは変わります。
最初からこの前提力が備わっている選手は少ないです。
経験を積ませて少しずつ前提が変化していく。
それが一つの育成でもあると思っています。
勇気ある一歩は大きな財産に変わる
私たちの経験上ですが、経験を積む為の最初の一歩を怖がる子どもは非常に多いです。
ですが、その怖さや不安を乗り越えて勇気をもって一歩踏み込む。
その少しの差がやがて大きな差に変わります。
分岐点でどの選択をとれるかが選手の長期的な成長に関わります。
指導者や関係する大人達はその事を踏まえておくだけでも、指導質は高まってくると思います。
いかがでしたでしょうか。
動画では更に深めて河合コーチとフリートーク形式で話をしています。
指導者としては重要だと感じている事ですので、
ぜひご覧になって頂ければと思います。
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