伸びる選手を育てる「過程を評価する」コーチングとは?
こんにちは!スポチューバーTV、野球技術担当の下です。
今回のコラム&動画では、技術の内容でなく「コーチ」として必要な能力についてお伝えしていければと思います。
選手を育成していくには、もちろん技術だけ伝えていけば良いわけではありません。
日本では「心技体」と表現させる事が多いですが、フィジカルの部分やメンタルの部分も合わせて選手は成長をしていきます。
コーチの役割もそれぞれ分業されているのがトップ選手育成には欠かせませんが、少年野球や学生野球ではそうもいかないのが現状です。
コーチとして必要な「評価の仕方」についてお伝えしていきます。
「育成」においてはどこを評価するかで決まる
「育成」という観点に立ってお伝えすると、どこを評価するかという事が重要なポイントになります。
何か物事では因果関係によって、過程と結果に区別されます。
ここで大切なポイントは「過程」を評価する事です。
結果に対して評価をすると、結果に自信を持ちます。
仮に結果が出なくなると
- 事実を捻じ曲げて結果を出す(不正をする)
- 結果が出なかった事に言い訳をする
- 常に結果が出ていないと不安になる
などの傾向が強くなります。
結果に対して自信を持っているので、「結果の出ない自分」に対してはどうしても許せなくなります。
皮肉な事に結果を出して評価をしていまう事で、言い訳や不正ばかりする「粘り弱い選手」になりやすいです。
逆に過程を評価する事は、「努力した事を評価されている」ので、努力した事に自信がつきます。
仮に結果が出なかったとしても、そこに変な意識や過信はないのですぐに立ち直る事ができます。
また、結果が出なかったのでは努力不足であったと客観的に見る事もできます。
何かを向上させようとすると、壁に当たったりと不安が付きまといます。
この時に頑張れるのは、粘り強さや忍耐力も必要になるでしょう。
過程を評価されてきた選手は努力する事に、自信をもっているので次に挑戦するようになっていきます。
コーチが心がけたい事
コーチは「過程を評価すること」を前提にして選手をみていく方が選手からの信頼を得る事になります。
良く例として出すのが、
- 50mを8秒で走れるA君
- 50mを10で走れるB君
がいたとします。
5本走ってもらったとして、
- A君は毎回9秒で走った
- B君は毎回10秒で走った
とすると100%の力を出し切ったのはB君となります。
結果的には毎回A君が勝っています。
なので評価されるのはA君である事がほとんどでしょう。
しかしB君は自分のベストタイムで毎回走っています。
なのでコーチとしては「B君まだまだだね。これでは勝てないよ」と言ってしまってはB君のモチベーションは下降していくでしょう。
このような場合は、「負けているけど、毎回ベストを出せた事は良い」と評価してあげる事が必要です。
単純化した図式で説明をしましたが、育成といく観点においては過程を評価してあげる事がポイントです。
私たちのスクールでも、結果評価ではなく過程を評価してあげる事で、うまくできない事があっても挑戦してくれているように思います。
長期的な視点でみればどちらが能力を伸ばせるかどうかは、一目瞭然ですよね。
コーチにはそんな能力も必要かと考えています。
いかがでしたでしょうか。
動画でも内容を話していますので、合わせてご覧ください。
皆さまの参考になれば幸いです。
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