炎の体育会家庭教師【トレーニング編】始まります!

タチリュウジムでチーフトレーナーを務めています三浦佳佑(みうらけいすけ)です。

スポチューバーTVの開局おめでとうございます。

私が担当する番組は「炎の体育会家庭教師」です。

スポーツ系ユーチューバーのJBS武蔵さんとのコラボレーションで届けします。

アスリートを目指す小学生や中学生の身体づくりや身体能力をアップさせる開発のお手伝いができればと考えています。

私のコラムを読んでから、JBS武蔵さんのYouTube動画を見ていただいても良いですし、動画を見てからコラムを読んでいただいても結構です。

お父さんがコラムを読んで、お子様と動画を見ながら一緒にやってみてみるのも効果的ですよ。

皆さまのお悩みや疑問の解決に繋がればとても嬉しいです!

シリーズ第1弾は、「上達のためのトレーニング」

トレーニングは目的ではなく上達のための手段

最近では、メディアを通してプロで活躍する様々な選手のトレーニング方法が紹介されていますよね。

「憧れの選手のトレーニングをまねて、ライバルに差をつけよう」と思う気持ちはすごく大切です。
ですが、「何のためにトレーニングを行うのか」というトレーニングの本質を理解していないと、パフォーマンスの向上につながらないばかりか、かえってマイナスになることも多いのです。

アスリート(=競技者)にとってのトレーニングとは、競技そのもののパフォーマンスを上げるために行うものです。

ところが、トレーニングすること自体が目的になってしまい、トレーニングだけで満足してしまっている選手は意外にも多いのです。

いくら走り込んでも野球は上手くなりません。

ウエイトトレーニングだけで打てるようにはならないのです。

つまりトレーニングだけでは競技者のパフォーマンスが上がらないのです。

トレーニングの何故?を理解しよう

では「上達するためのトレーニング」とは何なのでしょうか?

野球でバッティング技術をあげるためには、バッティング練習をするのが一番です。

バスケットのフリースローの精度を上げたければ、フリースローの練習をするのが一番です。
サッカーのドリブルが上手くなりたければ、ドリブルの練習を避けては通れないのです。

腕立てやスクワット、腹筋運動や走り込みを必死でやっても、上にあげたような技術が上達する訳ではないのです。

何でこんなことを最初のコラムで言うのか?

それぞれ競技特有の技術の問題をトレーニングだけでカバーしようとすると、どんどん悪循環にはまっていくからです。

正確に言うと、トレーニングで全てを解決しようとする「考え方」を変える必要があるんです。

繰り返しになりますが、
上手くなりたければ、そのスポーツをするのが一番なのです。

そして、技術の習得には数多くの反復練習が必要となります。

質の高い反復練習を数多く行うためには、怪我をしない身体やベースとなる体力が必要となります。

「体力がないから練習も途中で出来なくなりました」では本末転倒ですよね。

また、競技を続けていくと様々な素晴らしい指導者に出会い、そこで多くのアドバイスを頂くことでしょう。

良いアドバイスを頂いても、「身体が硬く動きません」「筋力が弱くて出来ません」ではもったいないですよね。

だからトレーニングが重要なのです。

つまり、技術を向上するための、最低限の準備として、自分の身体を整えておくことが必要なのです。

トレーニングでスポーツが上手くなるわけではなく、スポーツが上手くなる機会を自分のものにするために、トレーニングは必要なのです。

同時に、日頃から様々なトレーニングをしていると、技術を習得するために必要な感覚やコツも身につけやすくなります。

無意識のうちに、トレーニングで身につけた感覚と技術との間にある感覚に類似点を発見しやすくなります(バランスの取り方、体重のかけ方、身体の使い方、などなど)。

トレーニングと心・技・体の関係

トレーニングの重要性を理解するという考え方(心)

実際にトレーニングをして、体力を向上させていく過程(体)

それらの土台を基に、技術を向上させていく積み重ね(技)

昔から言われる「心・技・体」ですね。

やはり技術を伸ばすためには、身体や思考も重要ということです。

前置きが長くなってしまいましたが、トレーニングは、「目的」ではなく「手段」です。

スポーツが上達するための、手段の一部分に過ぎません。

ただ、せっかくトレーニングに前向きに取り組むのであれば、限りある時間を有効に使いたいですよね。

次回は、安全に、効率良くパフォーマンスを上げるために、どの観点に注目したら良いかというお話を中心にしていきます。