効率よく走るために重要な「地面の蹴り方」「力の入れ方」を覚えよう!
こんにちは!千葉と大阪を拠点に、コンディショニングコーチとして活動している、三浦佳祐(みうらけいすけ)です。
今回は効率のよい足運びを実現するために欠かせない、「地面との付き合い方」について解説します。
トレーニングをしっかりと行っていると、関節の可動域が広がったり、筋力が付いてきたりといった、プラスの反応が身体に起こります。
ただ、トレーニングをしっかりと行っていても、「グラウンドでのプレー中の動きがぎこちない」「走るときにドタドタ走っている」「止まるのが下手」など、実際の動きをした際の課題を抱えている選手は多いです。
今回は、そういった悩みに、少しでも役に立つことが出来ればと思います。
目次
- 動きを学習するトレーニング
- 人間は地面から力をもらう
- フィールドでよく使うステップ
- サイドステップを学習しよう
- サイドステップ(シャッフル)
- まとめ
動きを学習するトレーニング
人間は地面から力をもらう
日常生活はもちろん、ほとんどのスポーツを行なう際は、地面の上で活動しています。(水泳競技や雪上・氷上競技は若干異なります)
そのため私たちは、自然と地面から、地面に加えただけの力を受け取って生活しています。
椅子から立ち上がる時に床を踏み込んだ際、それと同じだけの力が床から返ってきます。
スポーツ中も、走っている時は一歩地面に踏み出すごとに、その力が地面から返って来るのです。
信じられないかもしれませんが、全力で走ったり飛んだり止まったりする際、自分の体重の何倍ものを力を地面に加えることになります。
そしてその力は、そのまま自分の身体に跳ね返ってきます。
力を受け取るときに、姿勢が悪かったり、力の入れ方が悪かったり、筋力が弱かったり(いわゆる体幹が弱いと言われる状態)すると、効率良く力を受け取ることが出来ません。
スムーズになめらかに動いている人は、変な力みもなく、プレー中の姿勢も良いですよね。
あれは、自然と地面からの力を上手く受け取ってプレーが出来ているんです。
そこで、今回ご紹介するような地面との付き合い方を学ぶトレーニングが重要になってきます。
フィールドでよく使うステップ
陸上のスプリントを除き、多くのスポーツは、多方向に動きます。
サッカーやバスケットなどに例えてみましょう。
- 相手選手に抜かれないように、近場で速く細かい動きをする時
- 相手選手に逆を付かれて抜かれてしまい、必死で追いかけようとする時
など、それぞれの場面で色々な動きが求められます。
前者の動きの特徴は、細かく速い動きなので、両脚がクロスしないことです。
この動きを、サイドステップ、またはシャッフルと呼びます。
後者の動きの特徴は脚が身体の前を大きくクロスすることです。
この動きを、クロスオーバーと呼びます。
サイドステップとクロスオーバーを野球で置き換えてみましょう。
- ランナーでの二次リードや、内野ゴロを処理するのにバウンドを合わせる時などは、サイドステップ(シャッフル)のステップを使う
- 盗塁の一歩目や、外野手で後方のフライを追いかける時の一歩目などは、クロスオーバーステップを使う
どちらも一瞬の身体のコントロールが重要になりますので、基礎的な筋力や可動域と同時に、地面からの力の受け取り方が重要です。
サイドステップを学習しよう
今回は、サイドステップ(シャッフル)をご紹介していきます。サイドステップ(シャッフル)
まずは基本的なパワーポジションから、一歩サイドステップをして、再びパワーポジションに戻るというシンプルなのもです。
- パワーポジションから進行方向に対して、後側の足の内側に力を入れて、横に一歩踏み出す。(右側に進む場合、左足の内側で地面を押して動きます。)
- 動く際は「素早く細かい」動きを意識する。
- 止まる際は、そのまま身体が横に流れていかないように注意し、パワーポジションに戻ることを意識する。
シンプルですが、上記のポイントになります。
※この類のトレーニングは、文字の解説よりも、動画を見て頂くことを強くオススメします。
このステップを基礎にして、サイドステップを2歩連続で行なったり、そこから逆方向にサイドステップで切り替えしたり、通常の走りに切り替えたりなど、組み合わせのバリエーションは多くあります。
重要なのは、サイドステップというステップの形だけをキレイに覚えようとするのではなく、一番効率の良い地面の押し方を、感覚として覚えていくことです。
そのために、色々な道具を使ったりすることもありますが、今回は一番基礎となる上記のステップを覚えて貰えればと思います。
まとめ
- 「地面との付き合い方」という、感覚を身に付けるトレーニングを取り入れていこう。
- 速く細かい横の動きのために、サイドステップの感覚を身に付けよう。
次回は、クロスオーバーステップの解説になります。
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