こんにちは!千葉と大阪を拠点に、コンディショニングコーチとして活動している、三浦佳祐(みうらけいすけ)です。

冬季はオフシーズン真っ只中のスポーツが多いですよね。トレーニングも一番キツい時期です。

また、競技によっては、最後の重要な試合が控えているという方もいますので、日頃の練習の成果を十分に発揮して欲しいですね!

今回はタイトルにある通り、「キングオブトレーニング」と呼ばれるスクワットについて解説します!

目次
  1. 全身を使う最高のトレーニング
    • 「下半身」のトレーニングではない
    • フォームが何よりも重要
  2. スクワットを取り入れてみよう
    • スクワット
  3. まとめ

全身を使う最高のトレーニング

「下半身」のトレーニングではない

スクワットは「足腰を鍛える」トレーニングとして有名で、その名の通り、下半身のトレーニングとして認識している方も多いのではないでしょうか?

実際に、しゃがみ込んで立ち上がる、という動作を繰り返し行うので、お尻の筋肉や太ももの筋肉に大きな刺激が入ります。

ただ、実際に「正しいフォームを意識して」スクワットを行うと、身体全身にかなりの刺激が入ります。

そのためスクワットは、単に下半身を鍛えるため、ではなく、上半身も含めたより多くの筋肉を動員する、全身のトレーニングなのです。

フォームが何よりも重要

ここで重要になってくるのは、「正しいフォームを意識して」という部分になります。

「キングオブトレーニング」と言われるくらいだから、絶対にスクワットは入れるべき!と思うかもしれませんが、実際はそんなに簡単ではありません。

以前の「ヒップヒンジ」についてのコラムでも解説していますが、スクワットは、上体の姿勢が崩れないように保ったまま、足関節(足首)、膝関節、股関節が、適切に曲げ伸ばしされることが重要なので、スクワットを導入する前の身体の準備が重要なのです。

良くある質問で、「何回、何セット、どれくらいの重さでやったら良いですか?」というものがございます。

まずはそのトレーニングフォームを取るための身体の準備が出来ているかということが何よりも大事です。

具体的には、

  • 骨盤を倒して前傾姿勢を作れるだけの股関節の可動域
  • その状態で胸を張って維持できるだけの胸回りの可動域及び背中の筋力
  • 腰が丸まったり反りすぎたりしないための体幹の筋力

が必要です。

そのため、これまで紹介してきたダイナミックストレッチや、ヒップヒンジと併せて、スクワットを取り入れていくことをお薦めします。

スクワットを取り入れてみよう

では、身体の準備が整ってきたら、いよいよスクワットを導入してみましょう。

スクワット

  1. 足は肩幅くらいに開き、つま先は正面もしくはやや外を向きます。また、身体の前に手を突き出して、軽く肩甲骨を寄せた状態で背筋を伸ばします。(少し肩甲骨を寄せて前ならえをした状態です。)
  2. そこから、椅子に腰掛けるように、お尻を斜め後ろに突き出していきます。その際、上体は軽く前傾させた状態で、胸を張って維持します。
  3. 太ももが地面と並行の高さくらいまで達したら、元の体勢に戻ります。

こちらを、10回×3~5セット行います。

※背中が丸まりやすい人は、バーを後ろに担ぐこともお薦めします。

まとめ

  • スクワットはフォームが難しく、導入までの過程で色々な筋肉や関節の機能を向上させる必要がある
  • スクワットも大事だが、それを習得するまでの過程に多くのメリットがある

トレーニング量も増える時期に入ってきました。取り入れる準備が出来ているのであれば、キングオブトレーニングと呼ばれるスクワットを積極的に取り入れていきましょう。

これから始まるオフシーズン、是非動作づくりにも取り組んでみてくださいね!

次回は足の運びや、それに伴う身体の使い方をまとめたドリルをご紹介致します。