脇を締めて打て!は、嘘?多様な球に対応するバッティングをするためには
こんにちは!スポチューバーTV、野球技術担当の下です。
今回のコラム&動画では「前脇の空き」についてお伝えしていきます。
前脇でどうしても空いてしまって、「脇あけるな〜」って言われる事もありますよね。
でもある条件を満たせば脇を締める事も必要ありません。
脇の空け締めは何に関係してくるのか?
最近の野球ではピッチャーの球速のベースがあがってきています。
20年前であれば150km/hでも出ればかなり速い部類でしたが、もはやそれが当たり前の時代になりました。
また変化球もカットやツーシーム、スラッターなどストレートに近いボールが多投されています。
これは何を表しているかというと、「ポイントを前にすると凡打してしまう傾向がある」という事を意味しています。
ストレートの感覚でスイングをしていくと、近くで曲がってくるのでポイントが前だと打てなくなります。
なので、最近ではポイントを近くする必要が出て来ています。
実はこの、「ポイントを近くする」のに効果的なフォームが脇を空けた打ち方ということになります。
前脇を締めるフォームでも、前脇を空けるフォームでも
- 前肩の引く動作(肩甲骨の内転)ができる事で回転が起こります。
この動作ができていれば、脇の空きや締めは実はあまり関係はありません。
なので結論としては、前脇が空いていても動作ができていれば問題ないという事になります。
脇が締まるフォームでは、その動きによってヘッドが返りやすくなるという特徴があります。
その為インパクトは前になりやすい傾向があります。
動画を見てもらうとわかりますが、脇が空くフォームがポイントが近くなりますので、よりボールを見る時間が長くとれます。
これが、
- 速いボールへの対応
- ストレートに近い変化球のへの対応
という2点に繋がってきます。
ひと昔前の指導では「脇を空けるな〜」と指導される事もありましたが、選手のパフォーマンスアップによりバッティング技術も変わってきています。
良くない脇が締まるパターンは、前肩の引く動きが不十分で回転不足になってしまう場合です。
このケースは回転が不十分になりますので、腕頼りのスイングになります。
結果は当然望みにくくなります。
恐らくですが、脇を空けるなと言われて来たものこのケースの事を言われていたのだと思います。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
今回のコラム&動画では「脇が空いたフォーム」の有効性についてお伝えしてきました。
動画ではより詳しく解説していますので、合わせてご覧になってください。
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